この記事は初心者の方にもおすすめです。
目次
1.フロアタッカーってどんな工具?
- エアータッカーの中でもフロア打ちに特化したタイプです。
エアータッカーについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください☟
- フロア打ちでは、引き抜きに耐えられるステープルの打ち込み、フロア材の接続部分(凸部分)の割れ防止、膨らみの防止といったことが課題になります。フロアタッカーはそれらの課題を効率的に解決するためのエア工具です。
- フロア表面のふくらみを防ぐため4mm幅のステープルが主流です。さらに保持力を重視する場合は8mmや9mm、11.3mmといった幅のステープルを使用します。
- フロア打ちでは斜め打ちが基本になるため、斜め打ちに対応した先端形状や重量バランス配分がなされています。
- 一般的な工法では、長さ38mmのステープルがよく用いられます。防振防音のために中間財を挟む場合は、50mmのステープルがよく用いられます。
- フロアタッカーと同様の目的で使用されるエア工具に、ブラッドネイラーがあります。ブラッドネイラーはステープルではなく、1本釘タイプの専用ブラッドネイルを使用します。
コの字形の釘です。ホチキスの針のような見た目をしています。
フロアタッカーで用いられるステープルの幅には、4mm・8mm・9mm・11.3mmなどがあります。主流は、各メーカー共通で4mm幅のステープル(4MA線ステープル)になっています。それ以外のサイズはメーカーごとの独自サイズになり、8mmはHiKOKI(旧 日立工機)、9mmはマックス、11.3mmはマキタが採用しています。基本的には共通のステープルを使うことができる4mmのものがおすすめですが、各メーカーの独自ステープルは肩幅が広く針も太くなっているので、保持力が必要な場合にはそちらを使うといいでしょう。
ステープルは、機種ごとに使用できるサイズが違うため、互換性はありません。ステープルとフロアタッカーの組み合わせが適切かの確認が必要です。
| 種類 | 足長さ | 概要 |
|---|---|---|
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フロア表面がふくらみにくく、仕上がりと保持力を両立したステープル。各メーカー共通で主流となっています。 |
メーカーごとに微妙に寸法が違うなどして、弾詰まりの原因になったりするので、なるべく同じメーカーのステープルを使うことをおすすめします。
ブラッドネイラー専用の釘です。
フロア打ちにも対応した仕上げ釘です。頭径が小さく、また保持力があるため、割れ・膨らみ問題に効果的に対処できます。
| 種類 | 足長さ | 概要 |
|---|---|---|
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ステープルと比較して、堅いフロア材(カリン・ナラなど)でも割れにくく、膨らみを抑えることができます。一方、引き抜きへの耐久力はステープルに劣ります。 |
メーカーごとに微妙に寸法が違うなどして、弾詰まりの原因になったりするので、なるべく同じメーカーのブラッドネイルを使うことをおすすめします。
2.種類と選び方
高圧用か、常圧用か
フロアタッカーは、高圧用フロアタッカーと常圧用フロアタッカーの二つに分けられます。本体が違うのはもちろんですが、フロアタッカーを使うときに必須となるエアーコンプレッサーもそれぞれ違ってくるので、高圧か常圧かは必ず確認するようにしましょう。
高圧用フロアタッカー
1.2~2.3MPa(12~23kgf/cm2)で用いられます。常圧用と比較して小型軽量かつハイパワーなので、安定した打込力があります。
参考 高圧用フロアタッカービルディで商品を見てみる常圧用フロアタッカー
0.39~0.83MPa(4~8.5kgf/cm2)で用いられます。高圧と比較して、長時間の使用に向いています。
参考 常圧用フロアタッカービルディで商品を見てみる使うステープルで選ぶ
フロアタッカー用のステープルは、4mm幅ステープル、8mm幅ステープル、9mm幅ステープル、11.3mm幅ステープルの四つに分けられます。使うステープルによって本体が違うので、互換性はありません。主流は4mm幅ステープルと9mm幅ステープルになっています。どの幅のステープルでどんな作業をしたいのかを確認しましょう。
4mm幅ステープル(MA線)
フロアタッカー用のステープルとしては、一般的によく使われているステープルです。
参考 4mm幅ステープル用 エアータッカービルディで商品を見てみる9mm幅ステープル(T線)【マックス用】
マックスの一部のフロアタッカーで使われているステープルです。4mm幅のものより保持力が必要な場合に用いられます。最近では4mm幅のステープルに主流が移っています。
参考 9mm幅ステープル用 エアータッカービルディで商品を見てみる8mm幅ステープル【HiKOKI(日立工機)用】
HiKOKI(日立工機)の一部のフロアタッカーで使われているステープルです。4mm幅のものより保持力が必要な場合に用いられます。最近では4mm幅のステープルに主流が移っています。
参考 8mm幅ステープル用 エアータッカービルディで商品を見てみる11.3mm幅ステープル【マキタ用】
マキタの一部のフロアタッカーで使われているステープルです。4mm幅のものより保持力が必要な場合に用いられます。最近では4mm幅のステープルに主流が移っています。
参考 11.3mm幅ステープル用 エアータッカービルディで商品を見てみるエアタッカー用ステープルとの違い
エアタッカー用ステープルにも、同じ4mm幅のステープルがあります。同じ幅なら使えるのでは? と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、これも互換性はありません。フロア用ステープルはフロアタッカーで使用され、主にフローリングの施工に使われますが、よりしっかりとフローリングを保持するために、エアータッカー用のステープルより太くなっています。
また、足の長さも32mm以上と長くなっています。このため、4mmのフロアタッカー用のステープルを4mmのエアータッカーで使うことはできないのです。もちろん、その逆でも同じです。エアータッカー用のステープルを使いたい場合は、エアータッカーをご使用ください。

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エアータッカーについては、こちらの記事をご覧ください☟
ブラッドネイラー
厳密にはフロアタッカーではなくピンタッカーや仕上げ釘打ち機に近いものになりますが、同様の作業をこなせる工具としてブラッドネイラーがあります。ブラッドネイラーは、ステープルではなく専用の釘「ブラッドネイル」を使用します。
フロアタッカーと比較して、堅いフロア材(カリン・ナラなど)でも割れにくく、膨らみを抑えることができます。仕上がりがきれいになる一方、引き抜きへの耐久力はフロアタッカーに劣ります。

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3.主なメーカー
マックス
マキタ
日立(HiKOKI)
4.高圧フロアタッカーおすすめ機種
4mm幅(MA線)ステープル用フロアタッカー
足長さ38mmまで対応のフロアタッカー
マックス 高圧38mm ステープル用エアネイラ 4MAフロア HA-38F4(D)
HiKOKI(日立工機) 4mm高圧フロアタッカ N3804HMF
足長さ50mmまで対応のフロアタッカー
マックス 高圧50mm ステープル用エアネイラ 4MAフロア HA-50F3(D)
マキタ 4mm 高圧フロアタッカ AT451H
HiKOKI(日立工機) 4mm高圧フロアタッカー N5004HMF
5.常圧フロアタッカーおすすめ機種
4mm幅(MA線)ステープル用フロアタッカー
足長さ38mmまで対応のフロアタッカー
マックス 4mmフロア釘打機 TA-238F3(D)/4MAフロア
HiKOKI(日立工機) 4mmフロアタッカー N3804MF
足長さ50mmまで対応のフロアタッカー
HiKOKI(日立工機) 4mmフロア用タッカー N5004MF
6.ブラッドネイラーおすすめ機種
高圧ブラッドネイラー
マキタ フロア用高圧ブラット釘打機 AF530H
HiKOKI(日立工機) フロア用高圧ブラッド釘打ち機 NT50HMF
常圧ブラッドネイラー
マキタ フロア用ブラッド釘打ち機 AF634S
HiKOKI(日立工機) フロア用高圧ブラッド釘打ち機 NT50HMF
7.フロアタッカーの修理部品について
ビルディでは、各メーカーの工具の修理部品も取り扱っています。フロアタッカーの部品も機種ごとにまとめてありますので、必要な方はこちらからご確認ください。

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8.おわりに
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。フロアタッカーの特長・選び方とおすすめ機種、いかがでしたでしょうか。皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。またご質問などもお待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
















